今日は運営管理のH27第36問について解説します。
チェーン小売業の物流に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア DC(Distribution Center)では在庫を持たず、複数店舗へ納入する商品を一括
して納入業者から受け取り、店舗別に仕分けして出荷する。
イ カテゴリー納品は、カテゴリーごとに適切な配送スケジュールを組み、物流センターから店舗へ納品することをいう。
ウ 小売店舗への共同配送は、店舗の人時生産性向上につながる。
エ 専用物流センターを持つ小売業と納入業者の取引価格設定は、原則として物流センターまで届けることを前提に設定されている。
オ 多頻度小口配送は、車両積載効率を向上させコスト削減につながる。
解説
チェーン小売業の物流について問われています。
それでは早速各選択肢を見ていきましょう。
選択肢アの記述は、「在庫を持たず」とあり、DC(在庫型センター)ではなく、TC(通過型センター)について書かれたものと考えられます。よってこの選択肢は×です。
選択肢イのカテゴリー納品とは、商品を製造メーカーごとではなくカテゴリごとに納品する納品方法のことで、「カテゴリーごとに適切な配送スケジュールを組み、物流センターから店舗へ納品すること」という説明は適切ではありません。よってこの選択肢は×です。
選択肢ウはその通りで、共同配送を行うことで、店舗は複数の供給業者からまとめて商品を受け入れることができ、受け入れ回数の軽減や、受け入れにかかる検品や手間を減らすことができます。
選択肢エは、ちょっとマニアックなので知らなくても仕方がないですが、専用物流センターを持つ小売業と納入業者の取引価格設定は、原則として物流センターではなく、店舗まで届けることを前提に設計されています。
選択肢オの多頻度小口配送は、顧客が必要な時に必要な量の商品を配送することができますが、車載効率はむしろ悪くなります。よってこの選択肢は×です。
以上から、正解は選択肢ウとなります。
選択肢エは判断が難しかったかもしれませんが、他の選択肢については判断できたのではと思います。
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